マーケティング・トルネードの「業績アップの突破口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
価格競争から抜け出すために、5分でわかるマーケティングと営業のキモについて解説します。
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不況の歩き方 番外編2
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて前回は、読売ISさんから送られてきた折込統計資料を
見ていて気がついたことをお話しした。
マスメディアが言う通りの不景気が、該当しない業界が、
こうした統計資料から見てとれるという話だった。
そこで、今回は、まったく話が変わるが、
新聞へのチラシ折り込みという方法で稼いでいた、
私の経験談をお話ししたいと思う。
それは、1枚のチラシを印刷するコストについてだ。
折込チラシのコストは、印刷代、折込代、この2つに大きく分かれる。
一般的には折込代は、ディスカウントが難しい。
コストダウンが難しいのである。
しかし、チラシの印刷コストは、努力次第で下げることが出来る。
それがきわめて重要なのである。
私の場合、新聞にチラシを折り込むと3000枚に1件の電話がかかってきていた。
つまり30万枚折り込むと100件の電話がかかってくるわけだ。
ここで、1枚あたり1.5円で印刷し、折込代は2.5円だとする。
チラシを1枚折り込むのに、1.5+2.5円=4円かかるので、
30万枚だと120万円のコストである。
ここで、チラシを見てかかってきた100件の電話に対して
100件の見積書を出すことになる。
成約率が7割だったから、70件の受注だ。
平均受注単価は50万円だったから、3500万円の売り上げということになる。
整理すると次のようになる。
120万円かけてチラシを30万枚まくと、3500万円の売り上げになるのだ。
逆に言うと、私は3500万円の売り上げを上げるためなら、120万円払っても
構わないということになる。
ここで、チラシの印刷単価を1.5円から1.4円にすることが出来たとしよう。
120万円の予算で何枚まけるか?
120万円÷3.9円=約307,700枚。
3000枚に1件の電話だから、電話の数は102件である。
受注率は7割だから、71.4件。
平均単価50万円だから、3570万円。
これを12カ月続けるわけだから、1年で840万円も売上が増加するのである。
年商4億2000万円の会社が、約850万円の年商アップをするのに、
チラシ1枚で、0.1円でそれが可能になるということだ。
チラシを活用したビジネスは、これぐらいに価格に敏感にならないと
すぐに経費倒れになってしまうということでもある。
そこで、私は「入札」をお勧めしたいと思う。
一般的に、1か月に10万枚も印刷している企業であれば、
地元の印刷会社から、どんどん提案してくれるのである。
電話帳を見て、印刷会者をリストアップして、入札のお願いを
しまくる。
それだけで、印刷コストは下げられるからだ。
私はこの方法で、2円だった印刷費を1.24円にまで落としたことがある。
その差がどれぐらいになるのか、シミュレーションして欲しいのである。
折込チラシを活用している企業にとってみれば、普通の話だったかも
知れないが、これからチャレンジしようと思っている会社があれば、
是非、頭の片隅にでも覚えておいて欲しいと思う。
※本連載コラムは今回で終了となります。
ご愛読ありがとうございました。(経営者会報ブログ事務局)
今年もよろしくお願いします。
さて前回は、読売ISさんから送られてきた折込統計資料を
見ていて気がついたことをお話しした。
マスメディアが言う通りの不景気が、該当しない業界が、
こうした統計資料から見てとれるという話だった。
そこで、今回は、まったく話が変わるが、
新聞へのチラシ折り込みという方法で稼いでいた、
私の経験談をお話ししたいと思う。
それは、1枚のチラシを印刷するコストについてだ。
折込チラシのコストは、印刷代、折込代、この2つに大きく分かれる。
一般的には折込代は、ディスカウントが難しい。
コストダウンが難しいのである。
しかし、チラシの印刷コストは、努力次第で下げることが出来る。
それがきわめて重要なのである。
私の場合、新聞にチラシを折り込むと3000枚に1件の電話がかかってきていた。
つまり30万枚折り込むと100件の電話がかかってくるわけだ。
ここで、1枚あたり1.5円で印刷し、折込代は2.5円だとする。
チラシを1枚折り込むのに、1.5+2.5円=4円かかるので、
30万枚だと120万円のコストである。
ここで、チラシを見てかかってきた100件の電話に対して
100件の見積書を出すことになる。
成約率が7割だったから、70件の受注だ。
平均受注単価は50万円だったから、3500万円の売り上げということになる。
整理すると次のようになる。
120万円かけてチラシを30万枚まくと、3500万円の売り上げになるのだ。
逆に言うと、私は3500万円の売り上げを上げるためなら、120万円払っても
構わないということになる。
ここで、チラシの印刷単価を1.5円から1.4円にすることが出来たとしよう。
120万円の予算で何枚まけるか?
120万円÷3.9円=約307,700枚。
3000枚に1件の電話だから、電話の数は102件である。
受注率は7割だから、71.4件。
平均単価50万円だから、3570万円。
これを12カ月続けるわけだから、1年で840万円も売上が増加するのである。
年商4億2000万円の会社が、約850万円の年商アップをするのに、
チラシ1枚で、0.1円でそれが可能になるということだ。
チラシを活用したビジネスは、これぐらいに価格に敏感にならないと
すぐに経費倒れになってしまうということでもある。
そこで、私は「入札」をお勧めしたいと思う。
一般的に、1か月に10万枚も印刷している企業であれば、
地元の印刷会社から、どんどん提案してくれるのである。
電話帳を見て、印刷会者をリストアップして、入札のお願いを
しまくる。
それだけで、印刷コストは下げられるからだ。
私はこの方法で、2円だった印刷費を1.24円にまで落としたことがある。
その差がどれぐらいになるのか、シミュレーションして欲しいのである。
折込チラシを活用している企業にとってみれば、普通の話だったかも
知れないが、これからチャレンジしようと思っている会社があれば、
是非、頭の片隅にでも覚えておいて欲しいと思う。
株式会社マーケティング・トルネード
代表取締役
※本連載コラムは今回で終了となります。
ご愛読ありがとうございました。(経営者会報ブログ事務局)
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